薬学生のサイクルブログ

とある薬学生がのんびり気ままに書くブログ

作業レポート SHIMANO PD-ES600の装着

みなさんごきげんよう。もうすぐ期末試験だなぁと思いつつ所用で真っ昼間に郵便局へ行ったら暑さで夏を感じております。

今回はロードバイクSHIMANO PD-ES600を取り付けてく作業レポート。それでは、はじまり、はじまり〜

 

 

 今回取り付けるペダル

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今回取り付けていくペダルはSPD-SLではなく、ロードバイク用に設計されたSPDペダル。SHIMANOのPD-ES600だ。自分自身ロングライドがメインでレースは年に一回程度しか出ない人だから、歩きやすさを優先してSPDをチョイスした。

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重量はカタログ値+8gの290g多分この誤差はグリスの重量によるものだろう。

 

 

 いざ!取り付け!固着との戦い

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では早速取り付けにかかる。古いペダルを六角レンチで外して...

 

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う、動かん(^^;)

 

どうやら固着しているようだ。CRCを吹いてもう一度トライ

 

だが、まだ動かん( ̄▽ ̄;)

 

プラハンマーで六角レンチを叩いてみる。無論CRCはさらに吹く
そして回転方向も確認する。

 

しかし、動かない(T-T)

 

ペダルにスパナが引っ掛けれそうな場所があったので

モンキーレンチをプラハンマーで叩く形でトライ

だが、カキーンという打撃音が響くばかりでびくともしない。

粘り強くモンキーレンチにプラハンマーを叩きつけていく。

カキーン、カキーン、カコーン!

 

う、動いた!

 

ここから六角レンチに切り変えてペダルを外していく。

まだ動きが渋かったのでさらCRCを吹いた。

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やっとペダルが外れた。次は反対側のペダルを外していく。

(ここまで約1時間)

反対側も固着しているのが確認出来たのでこちらはさらにワンサイズ大きいモンキーレンチを用意して最初からプラハンマーで叩いていく。

 

カキーン、カキーン、カコーン!

 

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こちら側はあっさりと取れた。(約2分)

 

クランクのねじ切り部をパーツクリーナーで綺麗にして、ペダルの装着に取り掛かる。
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固着防止のグリスをネジ切り部に塗り、六角レンチでクランクに取り付けていく。

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さくっとできた。(グリス塗布も含めて約5分)

これで取り付け完了!

 

 

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取り外したペダルは今度オーバーホールして綺麗にしておこう。

 

 

今度気が向いたらこのペダルのレビュー書きます。


余談

 シマノのロード用ビンティングペダルがSPD-SLなのは、ランス・アームストロング氏がLOOKのペダルを好んでおり、シマノ独自開発のSPD-Rより当時廃盤となる予定であったSPD-SLを使用したいと要望した為である。(SPD-SLはLOOKのパテントを利用して開発されたビンティング、また当時、デュラエースのビンティングはSPD-Rであった。)尚、SPD-Rはネジ2本で固定する方式なので彼が居なかったらロード用ビンティングもネジ2本で固定するタイプが主流だったかもしれない。

サンツアーAR RDのオーバーホール

 ごきげんよう。今回はサンツアーARのリア変速機をオーバーホールした時の作業レポート。それでは、はじまり、はじまり~

 

今回分解する変速機


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この変速機は1982年頃に製造された物で、ショートケージタイプのRD 4200というモデルである。そして元々私のクロモリロードに着いていた変速機でもある。

 サンツアーは現在存在しないメーカーであるが、この当時シマノと並ぶ自転車部品メーカーであった。グレードとしてはツーリング用として見ると上から3つ目、全体で見ると上から4つ目となる。現在のシマノコンポーネントに当てはめるなら105かティアグラぐらいになる。(当時のシマノのラインナップに当てはめるならデオーレか600(現アルテグラ)ぐらいかな)

いざ分解!

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油汚れが酷いのでまず軽く分解してアルカリ洗剤にドボン。
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目に入ったり皮膚に飛ぶと厄介なのでニトリル手袋と保護メガネを着けて行う。
なんだかんだ年に数回、保護メガネを必要とする機会に出会す。アルカリ洗剤から少し甘い匂いが漂う。なんか嗅いだことあるなぁと思ったら大腸内視鏡検査の時に飲まされる下剤の匂いとよく似ていた。そして一晩放置した。

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翌日気温が上がる前に洗剤へ浸けておいた部品を水洗いする。容器を覗いて見るとアルカリ洗剤はドス黒くなり、油分と思われる白い物体が浮かんでいた。

 容器から変速機を取り出し、浸けて置きで取れなかった汚れを水洗いしていく。ここでしっかりと洗剤を落とさないと金属が劣化するのでしっかりと水洗いする。水道の水圧が強く水しぶきが飛ぶ。水洗いが終わったら水気を取って分解していく。f:id:Sanden_cyclist:20210628055625j:image
既にこの時点でかなりピカピカである。

ボルト舐めかける

チェーンを張るためのバネとその近辺のパーツは洗浄前に分解済みである。残るガイドプーリーとケージを分解していくのであるが、ケージとボディーと繋ぐボルトが固着していて取れない。CRC吹いても動かない。仕舞いには六角部が少し舐めてくる。結局この部分は分解することを諦めた。
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だってここの六角部を完全に舐めてしまうとバネを固定できなくなって再組み立ても出来なるからね。時に諦めることも大事である。

 プーリーとケージは無事分解できたのだが、まだ汚れが落ちきってなかったようだ。結構油汚れで黒ずんでいる。無論パーツクリーナーで洗浄していく。
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プーリーのカバーは少しコンパウンドで磨いた。
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これで分解と洗浄が終わった。

次は再組み立てだ。

再組立て

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プーリーなど回転部にグリスを塗って分解と逆の要領で組み立てていく。
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最後にチェーンを張るバネのカバーとバネの可動を制限するネジを着けて終わりである。

 洗浄時に気づいたのだがこのカバーは以外なことにプラスチック製であった。またカタログにボディー部は軽量合金製と謳っているのにもかかわらず実際は、パンタ部がスチールであるなどカタログと異なる部分もあった。(参考にしたカタログが1985年度版だったからその間にマイナーチェンジしている可能性も否めないが...)

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ほとんどスチール製なのが大きいかもしれないが、油汚れを落とすだけでかなりピカピカになるものである。(おしまい)

ナイトライドのすすめ

ごきげんよう
皆様は自転車で夜な夜な走ったことがあるだろうか?

私は、年に数回だけだがナイトランを行っている。





正直、ナイトランは好きだ。





なんだろう......こう......上手く言語化できないけど、あの非日常感がたまんない。
言語化できないのは、ブロガーとしていかがなものと思うが、本当にあの非日常感がたまらん。
街灯のない真っ暗闇の山道を、ライトを点け、ただ一人自転車で走るのは、非日常そのものだ。
特に深夜帯に走ると、寝なくちゃいけないのに起きてる背徳感が合わさって、さらに非日常感が増す。
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いつもなら交通量が多い市街地も夜になると交通量が減っていつもとは違う趣を見せてくれる。
さらに、夜にパンク等のトラブルに見舞われると、普段よりも強い絶望感、不安を味わうが、それが後日記憶の中で美化されて、より一層非日常感に拍車をかける。
夜走っている時に、足がつった時はかなりの絶望を感じたが、今となってはいい思い出だ。
また、一度夜間走行中にパンクに見舞われ、チューブの交換をしたことがある。
パンクをしたときは、えぇ() うそ~() となったが、ルマン24時間で夜間にトラブルが発生したときみたいで、ちょっと面白かった。

街灯のない真っ暗な山道や田園地帯の道を走れば美しい夜空だって見える。
そんな場所を夜に走る機会があれば、一度止まってライトの電源を切ってみて欲しい。
晴れいて、月が出ていなければ、そこには美しい星空が広がっていることだろう。
空気が澄んでいる冬場であれば、より美しくより綺麗に。

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夜な夜な走って、日の出を迎え、そして朝日を浴びて走っている時に得られる達成感もナイトライドのいいところだ。

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そして夕方から夜へ変わっている風景を楽しめるのも、ナイトライドだけだ。
夕暮れに赤く染まった空が水面に反射するのは美しく、赤く染まった空と影で黒く染まった山々との対比もまた美しい。



夜な夜な一人で走るの怖くないのか?と思われる方も見えるだろう。


そりゃあ怖いに決まってる。


定番の”おばけこわい”もあるし、自分自身まだ遭遇したことないけど、野生動物との遭遇だってある。そして真っ暗闇の中でトラブルに見舞われたらどうしようという不安も。

ただ、定番の”おばけこわい”に関しては、全部ライトの仕業にしておけば怖さは克服できる。ライトの光が森の木々に当たってその影が人影っぽく見えているだけだからねw

また複数人で走るのも手だ。複数人で走れば”おばけこわい”は解消できるし、何かトラブルに見舞われた際の不安や絶望感も和らげてくれる。
何より夜というエッセンスが楽しいグループライドをより楽しいものにしてくれる。

本当にナイトライドは楽しい。そしてあの非日常感がたまらん。皆様も一度夜に自転車で駆けてみてはいかかだろうか。


朝熊山ハイク~後編~

みなまごきげんよう。今回は前回の続き、朝熊山山頂から展望台を目指し、下山する話。それでは、はじまり、はじまり~

 前回の記事はこちら

sanden-cyclist.hatenablog.com

 

 

朝熊山頂展望台を目指して下り始める。“山頂展望台”となっているが朝熊山の山頂に存在するわけではない。そしてちょっと離れている。

勾配は登っている時よりもきつく感じた。ほどなくして分岐にたどり着く。展望台へと向かいたいので直進する。そしてすぐにまた分岐と遭遇する。展望台は金剛證寺のさらに奥にあるので、金剛證寺と書いてある左方向へと足を進めた。

ここまで舗装路だった道が未舗装の道に戻った。登ってきた時のようにゴツゴツとした石の道ではなく、フカフカとした落ち葉と土が主体の登山道だ。所々で丸太が横たわっていて階段状になっている。たまにこれのせいで道から外れそうになるが、よく道を見れば自ずと進むべきところがわかる。

しばらく下り続けると鳥居が見えた。どうやら金剛證寺の裏手についたようだ。こちらもコロナの感染予防対策のために参拝停止になっている。道はよくわからないが、金剛證寺の中を通り抜ければ展望台へ行けそうな気がするので、中を通り抜けた。そして伊勢志摩スカイラインに出た。ここから道沿いに行けば展望台へ辿り着けるとは思うが、如何せん歩道がないので、来た道を引き返した。

再び中を通って先ほどの鳥居に戻る。来た時は見えなかったが、こちら側から見ると参拝者用駐車場の文字が。恐らくこちらからアクセスするのが正解だったのだろう。

スカスカな駐車場を抜けると展望台へアクセスする階段があり、そこを上ると朝熊山頂展望台についた。コロナ禍で人出が少なくなっているとは言っても、流石GWだ。展望台の駐車場はほぼ満杯だ。

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展望台からの景色を楽しむ。流石展望台と名を冠しているだけあって、山頂よりも眺めがきれいだ。ぐるっと回って行くとかの有名な天空のポストがあった。f:id:Sanden_cyclist:20210614181138j:image
カップルに混じって写真を撮る。
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オタクなので皆が見向きもせずに踏んでいる敷石も撮る。知る人は知っているが、このポスト近辺の敷石はかつて伊勢市内を走っていた路面電車のもの。軽く周りを見渡したが、説明の看板などはなかった。看板の一つぐらいあってもいいと思うのだが。

売店で少し補給をとる。500円の伊勢うどんが高く見えたので、食事は志摩うどんをチョイス。+150円で伊勢うどんに磯辺揚げ、あおさ、とろろ昆布が乗った感じだ。(伊勢うどんのたれではなく、だし汁になってるのもの違いの一つ)

注文してしばし待つ。様々なサイン色紙が飾られていた。
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完成したようだ。受け取る。熱々だ。美味しかった。

そして食後のデザート。もちろん登ってきたのでデザートはソフトクリーム一択だ。f:id:Sanden_cyclist:20210614181230j:image
天空ソフトクリーム350円

絞りがないせいか、巻ぐ......いやなんでもない。

やはり、頂上で頂くソフトクリームは格別だ。

展望台付近は遊歩道が整備されており、そこをふらっと散策する。パラグライダーの離陸場だろうか。開けた斜面が見えてきた。ここからだと伊勢平野が一望できる。

遊歩道の散策が終わったので、来た道を引き返す。奥の院によってみる。塔婆を見るために。そういえばここに一昨年亡くなった曾祖母の塔婆があることを思い出した。場所聞いとけば良かったな。

塔婆のサイズが大まかに三種類ぐらいあるように見受けられる。この大きさの違いは何だろうなと思っていたが、単純にお布施の額の違いによるものらしい。やはり、世の中金だ。奥の院は行き止りになっているので奥までいって引き返す。

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帰りは金剛證寺の中を抜けて旧参道から下山する。

今度参拝ができるときにもう一度来たいな。

旧参道は舗装路ではなく、未舗装だった。未舗装とは言え車両は走れそうなので昔は入口付近までバスが来ていたのだろか。暫く歩くと路面が荒くなり、その考えは消えた。

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途中何かの基礎らしき物が見受けられた。何なんだろうこれは。

旧参道って模式図を見た感じだとぐるっと回ってるから登らないだろうと思っていたが、意外と登る。そして山頂へと向かう分岐に戻ってきた。

下りも朝熊岳道を通る。また岩がメインの道になった。正直なところ登りより下りの方がキツイ。重力に引っ張られて身体が加速していく。登るときにすれ違った人の多くが走っていたのものなんとなくわかる。

黙々と登っている少年とすれ違った。小学校低学年ぐらいだろうか。かわいい。あともう一息だぞ少年。

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時々走りつつ、足を怪我しないように慎重に下っていく。登りと下りでは景色が違うなと思いつつ下る。
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40分程で下れた。やはり、これが重力の力なのだろか。

今回は一人で登ったが、次来るときは誰かと一緒に登りたいね。(おしまい)

 

朝熊山ハイク~前編~

みなさまごきげんよう。月曜の更新をうっかり忘れておりましたw

今回はGW中に朝熊山へ登ってきた話。それでは、はじまり、はじまり~

 

 

 

GW中どこかへソロライドでも行こうと思ってたが、ZONDAを自転車屋に預けているし、弊校五月末まで再び遠隔講義になったので、無理してソロライド行く必要がなくなった。でも、かと言って家でダラダラゴロゴロ過ごすのもいいが、それだけではちょっと面白くない。





久しぶりに三郷山に行ってみるか。




行く前日にこの事を家族に話した。すると父から「入口まで車で送ってこか」とのこと。三郷山は送迎してもらって迄行くようなところではない。それなら朝熊山を登る。
朝熊山も送迎無しでいけるところだけどw)

 そのような訳で朝熊山に変更になった。

 翌日、いつも通りに起きて、まったり朝食を食べ、山を登る準備をした。朝熊山は標高555mとそこまで高い山ではないので軽装でも登れる。5月になり、暖かくなったとはいえ、怪我防止のために長袖とタイツを履いていく。ザックには水筒と携帯、モバイルバッテリー類、あと念のための雨具を入れておいた。

車で登山口まで送ってもらった。登山口にはおおよそ9時過ぎに到着。そこからトイレをして、メガネをスポーツグラスに変えて登山道に入っていった。この時の時刻9:07。f:id:Sanden_cyclist:20210603165223j:imageどのくらいで山頂まで登れるだろか?実はわたくし朝熊山を登るのは今日が初めてなのである。

登山道を進んでいく。木が生い茂ってるので、落ち葉でフカフカな登山道だろうと思っていたら、ゴツゴツとした岩場の登山道が続く。
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下りで足を取られそうだ。そこから300、400mばかり歩いたところだろうか。登山道がゴツゴツとした岩場から、大きな石ころと土の登山道に変わった。相変わらず、足の置き方を間違えるとバランスを崩しそうになるが、先ほどより幾分か登りやすい。

8町の標石を少し過ぎたあたりで道が分かれる。迷いたくないのですかさず地図を確認。事前にダウンロードしてあるので電波が入らなくても地図を確認できる。だが、スマホを見てみるとどうやら電波が入るらしい。しかもアンテナ4本だ。意外w 感覚的には真っ直ぐ登るのが合ってそうなのだが、地図を見ると右に曲がるのがあっているようだ。危ない、危ない。地図に従って右に曲がった。そしてしばらく登ると別の道と合流した。どうも先ほどの分岐を直進するとここで合流するようだ。そのまま上り続ける。

まだ9時台だが、時たま下山する人たちとすれ違う。そしてすれ違う人のほとんどは走って下っている。石が転がっていて、勾配もなかなかあるのに凄いな。

登り始めて30分ほど経ったところだろうか、旧朝熊登山鉄道の索道線跡にたどり着いた。近くには説明書きの看板も立てかけてあり、知らない人でも、ここにかつてケーブルカーが走っていたことをうかがい知れる。
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看板にも書いてあったようにかつての索道線の跡はかなり朽ち果てている。路盤の石垣にも草が生い茂っていて、一部しか確認できない。また、当時の架線柱だろうか。錆びた鉄塔らしきものが倒れている。長い時間をかけて、徐々に自然に飲み込まれている。振り返って山の下側を見てみる。下側はもっと草が生い茂っていて石垣すら確認することができない。
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だが索道線跡のお陰で木々が立ってなく、伊勢平野を一望まではいかないが、眺めることができる。ここまでそういえば水分補給をしてこなかったのでザックから水筒を取り出し水を飲んだ。

水筒をザックにしまって再び登り始める。索道線跡を跨ぐ橋を渡ってから、勾配がきつくなったように感じる。

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こいのぼりがつるされていた。あ、そうか。明日はこどもの日か。
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姿は見えないがカエルがゲコゲコ鳴いている。そしてまたこいのぼりがかけられていた。

道が二手に分かれる。見た感じどちらを選んでも問題なさそうなので、勾配がゆるそうなつづら折りの道を選ぶ。

索道線跡から緩かった勾配は、この辺りから再びきつくなり始めた。足元を確かめながら、確実に一歩一歩進んでいく。

石垣と開けた広場が見えてきた。登山道入り口から約2.4Kmここで宇治岳道と合流。未舗装だった道が舗装路に変わり勾配が緩くなった。一車線分しか道幅がないが、剣峠と違ってかなり道がきれいだ。

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かつて、この場所には茶屋と旅館があったらしく空き地が広がっている。

少し進むと道が二手に分かれる。右に進むと金剛證寺への旧参道、左に進むと朝熊山の山頂らしい。山頂に向かうのでもちろん左に進む。

先ほどから木の背丈が低い気がする。よく木を凝視してみる。詳しくは判らないが針葉樹だ。やはり、背丈が低い。気のせいではなかった。

しばらく進むと再び分岐が表れた。山頂は左なので、左に進む。勾配がきつくなり始めた。鉄塔が見えてきた。伊勢中継局の鉄塔だ。そして山頂に着いた。このとき10:00。おおよそ50分弱で登れた。
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山頂に神社があるのだが、コロナの感染対策のため、5/9まで参拝を停止しているようだ。コ…コロナめ......

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山頂からの景色を少し堪能してから。展望台へ向かうために山を下り始めた。
(つづく)

sanden-cyclist.hatenablog.com

 

洗浄瓶のすすめ

ごきげんよう

 

 

 

いきなりだが、皆様は洗浄瓶をご存じだろうか?

 

 

 

理系学徒の皆様なら実験室で一度や二度、いや、いつもお目にかかるあれだ。
そう、精製水や洗剤が入っているソフトボトルみたいなやつ。

文系の皆様でも中高の実験で使ったことがあるかも知れない。

今回はそんな洗浄瓶を”いいぞ”する記事だ。

 

家で 洗浄瓶を何に使うねん。
と思われる方も多いだろう。

私はもっぱら洗浄瓶をその名の通り洗浄に使っている。汚れたチェーンの洗浄にだ。

便利で楽だから使っているわけではない。

使った方なら分かると思うが、洗浄瓶はどちらかと言えば使い勝手の悪い道具だ。少なくとも私自身はそう思っている。内容物を出すには握力を必要とするし、その握力の割に内容物が排出される速度と量は......あまり速くな、いや遅く少ない。

実験の後片付けで試験管を数十本洗う必要があるときは、とても面倒くさいし、時間も掛かる。

この面倒くささは家庭での皿洗いの面倒くささとはちょっと違う。

実験において試験管を洗う際も、洗剤で洗った後にすすぐのだが、そのすすぎの回数が尋常じゃない。まず水道水で3回ほどすすいだ後、精製水で5回から十回ほどすすぐ。当然だが、この精製水は洗浄瓶の中に入っている。

つまり、すすぐのにそれなりの労力を必要とする。

そしてその労力の割にとても時間がかかる。ある学友はしびれを切らし、洗浄瓶のキャップを外して豪快に精製水を掛けるていたほどだ。(この子意外と豪快なんやなぁと思った。)

 

 

だが、私はそんなちょっと不便な洗浄瓶を使う。

 

 

ディグリーザーで漬け置きした後、ディグリーザーと隙間に挟まった細かな汚れを洗い流すために。

さっきから洗浄瓶は不便だと散々書くぐらいなら、ホースやじょうろを使えばいいではないか、と思う方もいるだろう。

確かに、使いにくい道具だ。しかし、それなりのメリットがある。だから私はチェーン洗浄に洗浄瓶を用いている。

ところで、私の自転車のフレームはクロモリだ。もっと端的に言えば鉄だ。
そう洗浄時、水で洗ったあとは水気を取らないと錆びるということだ。

ホースやじょうろだと使い方にもよるが、かなりの広範囲に水をかけてしまう。それだけ、水気を取る面倒くさい作業が増えてしまう。だが、洗浄瓶であれば、ピンポイントでチェーンだけに水をかけることができる。その分作業量が減る。そして隙間やコマに溜まっている細かな汚れもよく洗い流せる。さらに、コンパクトで持ち運びがしやすい。私が使用している1Lのものでもそれ程大きくない。(当然といえば、まぁそうなるのだが)

また、欠点が転じて利点となってるところもある。

握力を必要とする割に水の排出量がそれほど多くない。この洗浄瓶の使い勝手を悪いと感じさせる一番の要因が、実はちょっとしたメリットとなる。

 

 

 

それは節水だ。

 

 

 

洗浄瓶を導入するまで1L程の容量があるじょうろを使用していた。だが、思いのほか水を使う。一度汲むだけでは足りず、三度くらい汲んでいた。しかし洗浄瓶であれば、一度水を汲むだけで事足りる。だいたい300~500mLあれば十分だ。初めて洗浄瓶を使ったとき、その節水効果にとても驚いたものだ。使用量を抑制するために、精製水を飲むと腹を下すという都市伝説が流布される程、作るのに手間とコストがかかる精製水が洗浄瓶に入っているのも納得だ。(実際の精製水は飲んでも腹を下さないです。)

確かに使い勝手はいいとは言えない。しかし、それを超える魅力がある。皆様も洗浄瓶を使ってみてはいかがだろうか?ホームセンターであれば、1Lの物が600円台から売っている。理系の友キムワイプと並んで簡単かつ、手頃な価格で入手できる実験器具の一つだ。ホームセンターに立ち寄った際は是非一度手に取って購入を検討してみて欲しい。
(おしまい)

マグロライド!~後編~

みなさまごきげんよう。5月ももう後半ですね。ボチボチ勉強のペースを上げないと試験に間に合いそうにありませんw 今回はマグロライド!後編、お目当てのまぐろ丼を食べます。それでは、はじまり、はじまり~

前回の記事はこちら

sanden-cyclist.hatenablog.com

   ーー目次ーー

 

まーぐろ、まぐろ

 まぐろレストランは先に券売所で食券を購入して、それを厨房の受け取り口で渡すシステム。何にしようか迷った挙句、迷ったらこれと書いてあった豪快丼に決めた。ご飯の選択は酢飯で。占めて1000円なり。厨房の受け取り口で食券を渡して、店内放送で呼ばれるまで席について待った。程なくして呼ばれた。そして受け取った。
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これで1000円。お値段以上だ。写真では分かりにくいが、まぐろの刺身が2~3層をなして載っており、さらにはネギトロまで載っている。わさびが塊で乗っかっているので、上手に食べないとワサビでツーンとするのが玉に瑕だが、とても美味しかった。

港のキリン

食べ終わったらさっさと店から出ていく。出るとき、食券売り場に人が列をなしていた。どうやら幸運なことに自分は混み始める前に店へと入ることができていたようだ。店の前にある自販機で飲み物の補給を行って再び自転車にまたがる。せっかく四日市まで来たので、港のキリンを見に行った。
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今日は天気が良く、青空が広がっているので、写真が良く映える。

帰りは名泗国道ではなく、一国経由で帰る。塩浜の付近が自転車で走るにはちょっとあれだったので。国道一号線に面しているであろうイオンモールの看板が見えている。この辺りの道は全く知らないが、あの看板を目印に西へと進めば恐らく一号線へ出れるだろう。予想は当たっており、西進すると無事一号線に出れた。富田駅の近くだ。JRの機関車と貨車が見える。2月にここを通過した際、まだ三岐鉄道の旧社屋が残っていたが、もう既に跡形もなく取り壊されていた。伊勢へ向けて南へと走っていく。
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途中、東京日本橋起点のキロポストを発見。東京まで約400Kmかぁ。なんだか行けそうな気がするw近鉄四日市駅前を通過し、近鉄の高架を潜り抜けた少し先から渋滞に引っかかった。休日とあって今日は混んでいるようだ。
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少し前にTLで流れてきたトレックストアを発見。一国沿いにあるのかぁ。日永のあたりで渋滞が終わり快適に走れるようになった。

風と痛みとの戦い

 鈴鹿川を超えて鈴鹿市へと入る。少し股関節付近が痛み始める。しばらく漕いでいると痛みが引いてきたのでそのまま走り続ける。心臓が悪くなりそうな爆音シビックに追い越され、鈴鹿市役所前を通過し、伊勢鉄道の高架をくぐると名泗国道との合流点、北玉垣町交差点に着いた。その信号待ちでふと思った。





風向きは予報通りだけど、風強くないか???





建設中の中勢バイパスの橋脚に取り付けられた吹き流しを見るとかなりたなびいている。恐らく6~7m/sあるだろうか。かなり風が強い。向かい風にめげずペダルを回し続ける。この辺りから定期区間に入るので輪行で帰る手も出てくるが、諦めずに走り続ける。えらいぞ自分。

 ここから津市街まで距離的にはそこまで遠くないが、精神的にはかなり長く感じる。一時間も掛らないぐらいで津市街に入った。ボトルの水が切れかかってきたので自販機に立ち寄って補給を行った。伊勢まで38Km。順調に行けばあと2時間ほどで着く。補給を終えて再び自転車を漕ぎ始める。鈴鹿付近では向かい風がかなり出ていたが、津市街に入るころにはあまり感じられないようになった。

 松阪に入り、小津交差点に着いた。この次の信号で右折し伊勢街道へと入っていく。伊勢街道に入ったあたりで再び股関節付近が痛み始める。踏むと痛むが、軽いギアでクルクル回すことを心掛けて走るとあまり痛まない。特段走行に支障をきたすわけではないが、踏めないのは辛い。松阪市街に入った辺りから更に痛みがひどくなった。シッティングだと痛いので、ダンシングで走っていく。
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松阪駅前まで戻ってきた。もうここから先は庭同然だ。そのころには、座って漕げるまでに痛みが引いていた。しかし、相変わらず踏むと痛むのでペダルをクルクル回しつつ25Km/hぐらいでのんびりと伊勢まで帰ることにした。櫛田橋直前で飲み物が切れる。でもあと少しなので、補給をせずに走り続ける。空気圧低めのセッティングが功を奏したのか、今日は伊勢街道の道路からの衝撃があまり感じられない。家に帰ったらキンキンに冷やした炭酸飲料でも飲もうと考えながらペダルを回し続ける。身体をいたわりながら少しずつ、着実に家に向けて走っていく。
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そして宮川を渡り、伊勢に戻ってきた。時刻は15:45頃。今回も無事に走り切ることができた。なんだかんだいいペースで走れた。

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ネットAve26.8Km/h、グロスAve19.57Km/h
消費時間7:55:09

松阪から流してた割にはグロスが20Km/h近くになってて驚いてる。もう少し鍛え上げればグロス20Km/h以上のロングライドも夢ではないかもしれない。
(おしまい)