期末試験が近づき頭が気持ちの余裕が無くなりつつあるが、皆さまはいかがお過ごしだろうか。
今回は三ヶ島QUILL-2Kのオーバーホールとハーフクリップの研磨をしていく。これらのパーツはクロモリロードに元々付いていたパーツでなので、1982年ごろに生産されたものと思われる。
分解前の下準備
分解に取り掛かる前にざっとペダルの構造について調べておく。ネットで検索してもこのペダルを分解したレビューを書いているウェブサイトは無かったため、同じ三ヶ島のペダルを参考に構造を推察していった。
いざ!分解!
構造がだいたい掴めたので分解していく。
ご多分に漏れず固着しているので、ネジ部というネジ部に全てCRCを吹いた。
先にハーフクリップを取り外す。
ネジが相当固着していた様で、パキッという音を立ててネジが緩み始める。一瞬、ネジかドライバーがダメになったかと思った。
次に保護キャップを外す。専用工具があるみたいだが、そんな物持っていないのでラジオペンチで取り外す。
あっさりと取れた。その後はロックナット、ワッシャー、玉押しの順に外してく。
玉押しを外したら、スピンドル(ペダル軸)を外す前に保護キャップ側のベアリング球を全て取り除く。
スピンドルを抜いたらクランク側のベアリング球も全て取り除く。
これで分解は完了。
続いて部品洗浄に取り掛かる。
部品洗浄
ベアリング球やワッシャー、ロックナット、玉押しはパーツクリーナーを溜めた容器に浸してキレイにしていく。
ペダル本体とスピンドルはパーツクリーナーを直接吹きかけ、ウエスで拭き取りながらキレイにしていった。
これで部品洗浄は終わり。
この後コンパウンドで磨くのだが、グリスを落とすだけでかなりピカピカになるんやなw
研磨
傷などがついているのでコンパウンドで磨いていく。実はこれが作業の大半を占めた。通常のオーバーホールに相当する作業は左右合わせても1時間もかからなかったが、研磨には3時間近く時間を要してしまったからね。
うーん。なかなかいい感じだ。
再組立て
研磨が終わり、ピカピカになったパーツを再組み立てしていく。
先にベアリング球にグリスをなじませておいてから、ピンセットで一つずつ掴んでカップに入れていく。
こうしておくと球が転がってどこかへいくことがかなり防げる。
ピンセットから離すとき、誤って軸の中へ落としてしまった。
取り出せたけど、取り出すのが大変だった。
ベアリング部にグリスを塗りつつ、分解と逆の要領で作業を行う。
はみ出したら拭き取ればいいので、グリスをたっぷりと塗っていく。
そして、玉押しのワッシャとナットを付ける
初めてだったこともあってか、この玉押しの調整にかなり手間取ってしまった。
ペダルの回転に関わってくるところなので気のすむ所までやった。
作業完了!
左ペダルも同じ作業を繰り返したら、これでオーバーホールは完了である。
二回目となると流石にコツがつかめてくるので、右ぺダリよりもサクサクっとできた。
並べるとこんな感じ
かなりきれいになったなぁ。
グリスに粘度の低いスプレーグリスを用いたので、使用する際にもう一度オーバーホールをする必要があるかもしれない。
実はもう一個昔のペダルが転がっているのだが、家族から作業中の匂いが臭いと大顰蹙を買っているので、オーバーホールはそれを改善してからである。
さて、どのようにして空気循環させよかなぁ。あ、そのものスプレーグリスを使わなければいいんだw (おしまい)